2015年10月21日水曜日

スリランカ② Dambullaへ

Kandyでゆっくりと10日ほどすごし、スリランカの雰囲気にも慣れてきたところで、旅に出てみよう。

今回はガイドブックなどを持っていないので、情報は現地SIM(Dialog)での3G接続で得ていたが、スリランカの情報は多くはなく、行き当たりばったりで何も決めずにその時の気分で動くことにした。

スリランカにはA,B,ABと国道が3ランクに分かれており、主要な道路は驚くほど整備されていて、ほとんどどこへでもバスで行くことができる。100kmくらいの距離を走っても、運賃はせいぜい200円くらい。だから気の向くままに好きなところへ行ける。

Kandy Goods Shed バスステーション。
スリランカを走るバスのほとんどはLANKA ASOK LEYLANDというメーカーのもので、古い車も多くレトロ好きには堪らない味がある。


スリランカは南インドのすぐ近くだが、仏教徒が多いせいか雰囲気はだいぶ違う。
街もインドのよりもだいぶキレイだし、きちっとした感じの印象を受ける。

自然やものを大事にするという文化が一般に保持されていて、古いバスのエンジンは調子よく、レトロな雰囲気も最高だ。



南国のフルーツが手頃に味わえるのも魅力。
どの店でもきっちりと美しく並べらられ、スリランカらしい風景となっている。



Kandyから80kmほどのDambullaまで行き、有名なSigiriya Rockを見てみたい。




Dambullaのローカル食堂で地元B級グルメ、アッパーを食べる。周囲の薄い部分はパリッと、中心部はモチッとしたクレープのような感じで地元民にも人気。それに辛いチリソースをつけて食べる。それにフィッシュカリーを追加しても100円くらいだ。



宿を探しながら歩いていると、二重の虹が見えた。
これまで長期滞在型の旅ばかりしてきたので、移動を続けていく旅は久しぶりで新鮮だ。

インドではツーリストが行くような場所はたいていコンパクトにまとまっており、安宿や食堂や売店、そして散歩できたりゆっくりできるようなスポットが、だいたい徒歩圏に収まっていることが多い。
居心地のいいとこに出会い、友人なども増えてくるとついつい長居してしまい、それはそれで充実しているのだが、旅をしている実感は薄れ、新たな日常として当たり前になってくる。

スリランカにはまだバックパッカー文化はインドほど浸透していないため、街は旅人に便利なようなつくりになっていない。3ウィーラーと呼ばれるリキシャーやローカルバスなどを使いこなせれば、行動範囲が広がるが、赤道にも近く暑い気候のため徒歩ではきつい。

毎日移動する旅では、毎日宿を確保するのも、一仕事だ。
午後4時前くらいにいる場所が、今夜寝る場所となる。
最近はネットブッキングサイトが便利だが、運転手に連れて行かれるままにたどり着いた宿が当たりのこともある。
そして宿代の交渉、付近の地理、売店など。
滞在型に比べると、かなりやることが多く体力が要る。






見つけた宿の近くで新築のお祈りがあるということで、お招きされギター持参でお邪魔した。スリランカ仏教のピリットは、一晩オールナイトで、僧が読経するというもので、生のスリランカ仏教的生活に触れた忘れられない夜となった。





日本についていろいろ話したが、英語力も高く教養豊かな人が多い。





僧たちは交代で一晩中読経を続ける。



読経は音楽的でオープニングには太鼓が加わる。
そして僧たちの音とバイブレーションを糸電話のようにつたえ、太く巻かれた糸に蓄え、
翌朝5時に参集した人々の腕に僧自身が巻いてくれる。





2時まで起きていた自分も5時に起きてお守りを巻いてもらった。とてもありがたい。


夕食に続き朝食までいただいた。バラエティ豊かでスパイシーなスリランカカレーはとてもおいしい。

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