2014年11月28日金曜日

インド入国!

インド国境を越えてから、バスでバラナシを目指すか、ジープでゴーラクプルまで行き、そこから鉄道で行くか迷うが、バスだと11時間かかり到着が夜中になってしまうのは、今までの経験で知っていた。インド側のイミグレで出会った同い年のドイツ人Kaiと、ジープで行ってみることになった。


スノウリで一泊した宿。去年と同じ部屋。電気式のホットシャワーもついて720円。ネパールの最果て感を味わえるボロっちい部屋だ。


朝のスノウリ、ここから200mほど先がボーダーだ。


身軽な荷物だから移動も楽だ。まずは目覚ましにドゥーチヤ(ミルクティー)を飲む。12円。


ゲートの手前にネパール側のイミグレーションがある。係官もフレンドリーで5ヶ月のネパール滞在に感謝を述べると、笑顔で見送ってくれた。


いよいよゲートをくぐって出国。ありがとうネパール。


ゴーラクプルまで200インドルピー、約400円。奥に見えるのが越えてきたインドゲート。ポカラやスノウリではインド側のチケットなどは買わない方がいい。ツーリストバスやローカルバス、ジープも現地で払うのが安く確実だ。


インドに入るとカレー料理の感じがより本格的になる感じ。安くて旨いスナック系が充実している。ドライブインで食べたじゃがいものプラタとダルで80円。



スノウリから約3時間でゴーラクプルに着いた。駅の中は懐かしいインドの雑踏があった。ここから約5時間160円でバラナシへ。


7時過ぎようやくバラナシ着。二等列車にフル乗車なので結構疲れる。


去年も泊まったMishraに投宿。メインガート近くのスターでベジカレーとチャパティ150円。



2014年11月27日木曜日

ポカラから陸路でインド国境スノウリへ

5ヶ月間お世話になったネパールともとうとうお別れ。バスや鉄道を乗り継いでインドのバラナシまで2日かけて向かう。

ポカラのツーリストバスパーク。予約しなくても早朝に行けば適当に乗れる。


出発までチヤを飲んで待つ。気温は16度くらいか。


こういう茶店に寄りながら、7時間くらい狭いシートと砂埃に耐えつつスノウリを目指す。車はローカルバスと同じボロいバス。


カリッと上がったじゃがいものスナック、12円。トマト玉ねぎなどで作ったチャットニーをつけて食べるととても旨い。


ボロっちい店ばかりで、自販機コーナーのような居心地の良さだ。


今日はスノウリで一泊して、明日は朝からバラナシを目指す。これはネパール側のゲート。イミグレは自己申告制なので、国境をうろうろしていても何も言われないほど、のんきな国境だ。


国境を横に歩いていくと、国境は畑になっていて、現地人は自由に行ったり来たりしている。警備のおまわりさんはちゃんといたが、仲良くなって写真を撮ってくれた。


スノウリは国境があるだけの町で普通のツーリストは素通りするところだ。19年前に初めて来て今回3回目になるが、ネパールとインドが騒々しくせめぎ合うスノウリが妙に好きだ。
地平線に囲まれた黄昏のスノウリを歩いてみる。道路標識も素朴な手書きで味がある。手書きのほうがやはり伝わるものがある。


たくさんの水牛を連れている家族と一緒に歩く。牛や水牛などこっちは動物が日常にたくさんいて楽しい。これまでもなるべく肉は食べなかったが、インドに入ったらベジタリアンにしようと思う。


片言のネパール語で話すと家に招いてくれて、水牛の乳で作ったダヒをいただいた。マイルドな酸味でおいしい。ネパールの農村の夕暮れに自分を溶け込ませる。


とても親切な農家のおじさん。自販機コーナー巡りと同じで、どんどん話しかけていくことで旅の奥行きが増していく。

2014年11月26日水曜日

ポカラ最終日

ポカラもここ数日はだいぶ寒くなってきた。
明日朝ポカラをたちインド国境へと向かう。
インドではこんなに美味しいトゥクパには出会えない。ローカルプライスで100Rs。


ポカラで1番旨いと思うトゥクパ。
Tibetan Pema Restaurant



電光看板も完成した。お客さん増えればいいな〜。


ザックの中身全部。ポカラにはPC、ギター、カメラを置いていくのでかなり身軽になって、ここからまた新しい旅が始まる。

ポカラへ

山間の湯治場シンガタトパニは、温泉は最高なのだが、谷間の底にあるため日照時間が短く夜はかなり冷え込む。限界に来たので少しは暖かいであろうポカラへとおりることにした。

ネパールのビザが今月28日で切れる。あっという間の5ヶ月間だった。
ポカラからバスでインド国境へ向かい、徒歩でインドに入国する。

シンガに行っている間、友達のエージェントにインドのビザをカトマンズまで出張して代理申請して取得してもらったのだが、なんと6ヶ月申請したのにたったの3ヶ月しかおりなかった・・・。2月終わりにはインドを出なければならない。来年は6月にネパールに戻るつもりだったのが大きな誤算となった。ちょっとは予感もあったけど。3月~5月はベトナム、カンボジアあたりに行ってみようか。




シンガからデータをメールで送った電光看板が出来上がっていた。自分がデザインした看板がポカラの町にあるというのはちょっと嬉しい。お客さんからも好評なようでありがたい。Japanese Restaurant ふじやま


ネパールを2ヶ月間も自由に旅する多田さん夫妻。久しぶりの日本語での会話が懐かしく楽しかった。ごちそうさまでした。

多田さんの紹介で宿をブルーヘブンに移動。日当たりの良い快適な部屋で1300Rs。シンガの宿が夕食付きで400Rsだったから3倍の値段だが、原稿を書いたり落ち着いて過ごすことが出来た。



メインの電光看板も刷り上がってきた。ポカラにいる間は毎日通った。これから3ヶ月間はおいしい日本食にはありつけないだろうから。

2014年11月16日日曜日

ヒマラヤの村へ

去年シンガトタパニで出会ったプルナは、3ヶ月前にカトマンドゥで再会し、一緒にドゥリケルに行った友達だ。
シンガに着いた翌日、プルナの生まれた山奥の村に行こうと誘われた。夏仕様の衣服しか持っていないが、上着を貸してくれるというので、ヒマラヤに近く標高もシンガより700m高いビマへ向かった。

プルナの村ビマでは、誰かが亡くなると村人総出で二晩にわたるキリヤと呼ばれる大宴会が行われる。今回はプルナの親戚が亡くなったそうで、ビマに一泊してキリヤに参加することになった。


オンボロローカルバスは、険しい川沿いの道を遡って行く。ミャグディは崖崩れが多く、ちょっと間違ったら谷底へ落ちてしまうような頼りない道を、ノロノロと走る。


バスで行ける最終地点のダルバン。


ここからは乗り合いジープで標高1500mまで登っていく。


奥に見えるヒマラヤはグルジャ
。手前は水牛の干し肉スクティ。

一泊した宿。プルナの親戚だそうで、どうしても宿代を受け取ってくれなかった。ちなみに一泊100円くらい。素朴な建物だが、中は銀行も兼ねていて、ラップトップと通信機器が並び、外観とのギャップに驚いた。


寄宿舎と学校。生徒たちは厳しい環境でも屈託無く楽しそうだ。


プルナと生家。今回も彼のおかげでリアルなネパールを体感できた。


ビマからはド迫力のグルジャやダウラギリが聳える姿が見える。しかし山に近いだけあって、空気も冷たい。


二晩にわたって死者を弔う行事キリヤでは、来客者にダルバートや地酒のロキシー、たばこ、お菓子などが振る舞われる。水牛を使ったカレーがとても旨い。


オールナイトで会を盛り上げるネパール伝統楽器の音楽隊。

プルナの親戚のニサナは3歳。初めて村を出て今日はシンガタトパニへ一緒に行く。出来ればシンガの学校に通わせたいそうだ。


生まれて初めての温泉。だけどやはりお母さんが恋しくて、2日後にビマへ帰った。小さな身体で大人に負けない速さで歩く姿が、けなげでかわいかった。次に来た時の成長が楽しみだ。




2014年11月13日木曜日

ネパール 山奥の秘湯シンガタトパニへ

アンナプルナトレッキングのルートから外れた僻地に、ネパール随一の湯治場がある。東北の湯治場はほとんど巡り、酸ヶ湯温泉や後生掛温泉などで長期滞在もしたこともあるが、シンガタトパニはそれらにも負けない秘湯だ。泉質は強力でネパール全土からたくさんの人が湯治に訪れる。しかし外国人はほとんど来ない。大半の観光客はトレッキングで忙しいので、こんな僻地までは来ないのだ 。だからこそより本当のネパールに出会える。
昨年はここに約3ヶ月滞在し、今年も7月に母を連れて短期間滞在した。かなりの村人が覚えていてくれて、親しい友人もいるのでとても気が楽だ。温泉の管理人さんも家族親戚ぐるみでお会いしているので、本当にふるさとの温泉に来たようだ。



アンナプルナへの入口であるベニへ向かうジープ乗り場。タクシーやローカルバス乗り場である、バグルンバスパークからちょっと行ったところにある。


ベニまでは100キロ弱。ローカルバスだとRs190と安いが4時間以上かかることもある。タクシーは速いが4人でシェアして一人Rs600〜700。ジープだとほぼタクシーと変わらない速さでRs350。2時間くらいでベニへ。


ポカラ郊外を走るジープの窓から、6993mのマチャプチャレがよく見えた。


途中立ち寄ったドライブインでゆで卵とじゃがいものカレー60円。


3ヶ月ぶりに来たシンガタトパニ。山からの湧き水がおいしい自然豊かな小さな村だ。


ミャグディ川はヒマラヤダウラギリから流れ出ていて、年中冷たい。この川のほとりに濃厚な温泉が湧出している。


入浴料は15日間で約230円。真冬の混雑時にはこの浴槽が人で埋まるが、今はまだ男女混浴(湯浴み衣着用)でのんびりしている。

硫黄臭のあるにごり湯で、飲用すると胃腸に良い。管理人さんが源泉からポリタンで湯を汲んできてくれて、入浴客は回し飲みする。回し飲みと言っても口をつけないで口に注いで飲むネパール・インド式だ。


宿のご飯はダルバート。健康的で美味しい。ネパール人はこの4倍くらいの米を食べる。