2014年9月29日月曜日

瓶入りのファンタ

最近は瓶入りドリンクの自販機は日本では珍しいが、ネパールでは瓶入りが基本だ。もちろん自販機は無いが、古びた味のある店先で飲む瓶入りのファンタは、ペットボトルで飲むのとは味が違う。250mlで30円。ファンタの他にはコカコーラ、ペプシコーラ、マウンテンデュー、スプライト、そしてマンゴージュースがラインナップだ。

10年以上昔の瓶が流通していることも。





皿の向こう側から手前に向かって食べていくのが作法らしい。

2014年9月27日土曜日

懐かし自販機本完成!そしてビザ延長

今月中旬以降、日本懐かし自販機大全の原稿確認などのやりとりを経て、最近はラストスパートで校正が終わり無事発刊となりそうです。ありがとうございます。更新が止まっていた日記も再開したいと思います。


すでにドゥリケルに来てもうすぐ二ヶ月。あっという間だ。先日の日本滞在二ヶ月に比べると、全然早く感じる。
最近はヒマラヤも全然姿を見せず、雲りや雨の日が多かった。そんな折、原因不明の上腹部痛に見舞われ、2日間ダウンしていた。アジアでよくある下痢ではなく、胃炎か膵炎かという痛みが続くので、とりあえず断食。結果二日目の夜にやっと痛みが治まり熱っぽさもとれて元気が出てきた。断食一日目は痛みが辛くて病院に行こうかとも思ったが、何とか治ってよかった。

最近ローカル酒のネタが無いのは、実は今月7日から酒を飲んでいないからなのだ。酒を飲まないと、生活が全く変わってしまう。行きつけの店にも行かなくなったし、お金もあまり減らない。出会う人も飲まない人が多くなる。

16歳の時、マウンテンバイクにテントや鍋を積んで北海道を野宿旅したが、そのころ酒の味を覚え、高校という狭い世界から、旅を通して広い世界へと飛び出す快感を知ってしまった。以後酒はいつも旅の友だった。いまなら夜の闇など何とも思わないが、子供の頃は見知らぬ土地の夜をテントで過ごすのに、酒に酔って不安を紛らわせていたのかもしれない。

たぶんもう一生分飲んでしまったのだろう。最近は飲んでもなかなか酔えず、量だけ増えて毎日二日酔い。でも飲まなければ今度は眠れない。この何年か試行錯誤してきたが、適量飲酒というのがどうも出来ないらしい。何か負のスパイラルなので、せっかくネパール、インドだし酒飲まないで体験してみようと思った。ババジーたちとの出会いも影響しているかも知れない。

日本にいると誘惑が多すぎて無理だ。飲まないでいるのは勿体無いほど、各地に旨い酒とつまみが待っている。いままでも集中的に自販機巡りをする1ヶ月くらい前から、ポテンシャルを上げるためにいつも禁酒していた。だけど旅に出たら無理だ。なんのために旅してるのか?となる。やはり地方の新鮮な幸には酒が合う。そして温泉上がって飲むビールは最高だ。ネパールには旨いビールは無いし停電時間が長いから冷えてないことも多い。

今回の腹痛は、以前も飲み過ぎたときにみぞおちが痛んだのと似ていて、飲んでいなかったから軽症で済んだのだと思う。あのまま飲み続けていたら本当に病院に行っていたかもしれない。



今日は、ビザの期限も迫ったので、面倒臭いがローカルバスで首都カトマンズまで行って来た。
二ヶ月の延長で約12000円。ビザとしては高い金額だ。面倒な事はさっさと済ませて観光客の中心地タメルへ。

二ヶ月ぶりに日本食でもと桃太郎へ。
冷や奴おいしい!、と味噌ラーメン。

渋滞の酷いカトマンズを抜けてドゥリケルに走るローカルバスは満員。
最近は朝晩涼しくなってきたドゥリケルだがいつまでいようか。

来月初めからはネパール最大の祭りダサインが5日間にわたって盛り上がる。
ポカラはこれからヒマラヤ観光シーズンがはじまり中国人や西洋人でごった返す。

そんなところには行きたくないが、演奏の仕事や、MacBook、そして会いたい友達がいるので、いつかは行く事になる。そしてたぶん11月終わりにネパールビザが切れたら、ポカラからインドへ陸路で出国することになるだろう。



すっかり我が家のヒマラヤンハウス。

ドゥリケルで一番仲の良い2人の友人、ラム・ババジーとモモ食堂のビム。2人とも酒は飲まない。

ネパールはカレンダーも違う。この数字は全部読み書き出来るようになった。

スパイシーカレースープが最高のバフ・トゥクパ、60円。麺はソフト麺みたいな感じで懐かしい。

バネパのバスパーク。カトマンズまで約30km、60円。

せっかくだから普段食べれないものを食べよう。

桃太郎で味噌ラーメン350円。
う〜んトゥクパのほうが旨いかな。

2014年9月9日火曜日

霧の一日、懐かし自販機本を愉しむ

朝起きると外は全て真っ白。とは言っても雪が降っている訳ではない。
雲の中にいるように濃い霧にすっぽりと包み込まれている。

午後からは珍しく長時間の雨。
外出は諦めて買ってあったクッキーや即席麺をポリポリかじる。
雨の音を聞きながら、ギターを弾いたり日本の編集者さんとやりとりしたり、一日部屋でまったりしていた。

(それにしても懐かし自販機本,好い感じで出来てきてます!日本から毎日送られてくる制作中のPDFが楽しみでしょうがない。チームのみんなが良いモノを創り上げようと頑張っていますので、どうぞご期待ください。それと9/22発売の週刊プレイボーイに私が取材を受けた記事が掲載予定です。)

夕方ようやく雨も上がり、旨いトゥクパを食べに30分歩いて町へ。ネパールの通信会社Ncellのリチャージカードを2500円分買ってからいつもの店へ。今日はモモはすでに売り切れ。ダニヤ(パクチー、香菜)が好きだと言ったらたっぷり入れてくれた。明日はダルバートを作ってくれるそうで楽しみだ。

Ncellのモバイルネットワークは月3400円くらいで3Gネットで10GBのデータダウンロードが出来る。ネパールの物価からすると、物凄い金額なのだが、おかげでほとんどどこにいてもメールやweb、マップが使える。nexus5はGPS内蔵だから、初めて来た街でも自分がどこにいるかすぐに解るし、バスに乗っていればカーナビにもなる。必要なデジタルデータも快適に見れるし、サイトのメンテまで出来る。

Macbook Airをポカラに置いてあるが本格的な動画や音楽制作でもしない限りラップトップは不要かも。
25年以上旅をしてきたが、本当に凄い時代になったもんだ。

低い方から霧が湧き刻々と風景が変わる。


標高1500mのドゥリケルは霧の街でもあるのだ。


旨いトゥクパにゆで卵も添えてカンペキだ。


ネパールではプリペイドが主流で、カードの裏のPINナンバーを入力するだけ。日本にかけても1分40円くらい。

2014年9月7日日曜日

ラム・ババジーとハンサダエ・ヨガ・アシュラムへ

今日は朝から気持ち良い天気で、ババジーとバスで出かけた。

ハンサダエ寺院では自分と同世代のパンチャ・シールババにお会い出来た。彼に「人間は(同じ大いなるものから発するワンネスとして)みんな兄弟姉妹なんだから、どうして特定の異性が必要なんだい?あなたが今結婚していないのはラッキーなことだ。」と、一般ネパール人とは真逆のことを言われた。

彼はヨギだから、もちろん酒も肉も食べず、毎日ヨガとメディテーションをして生きている。
いろんなババジーと会っていると、日本にいたら本当に想像もつかない生き方を見せられる。


毎日歩く道からも神々しいヒマラヤが見えた。

ハンサダエ・ヨガ・アシュラムへ登って行く。

パンチャ・シール ババジー

ラム・マニ ババジー

夜の寺院は自販機コーナーの看板のように、懐かしい電球が輝いていた。

2014年9月6日土曜日

मोमो खाजा घर

タイトルはモモ カジャ ガル と書いてみた。日本語で言ったら餃子食堂。ちょっとでも読めるととても面白い。今は街を歩いていても暗号のようにしか見えないが、早く読みこなせるようになりたい。語順は日本語と同じ。しかし日本語にはない微妙な発音がとてもむづかしい。

最近通っているこの店はトゥクパもおいしいが、モモがいままでで一番と言いたいほど旨い。皮の厚みと具のバランスも良く子供達にも大人気だ。しかも良心的で安い。
働き者のBhim

エッグトゥクパ50円!

仲良く一緒にチヤォメンを食べる近所の子供。

もっとちっちゃい子。美味しいスープも残さず最後皿まで舐めてた。

ネパールは手書きがまだまだ多くて幸せだ。

今日は2匹!

ヒマラヤは午前中ずっと見えていた。標高1500mのドゥリケルからの眺めは最高だ。

2014年9月4日木曜日

朝起きると

6時ころ目を覚ますと、昨日より更に綺麗にヒマラヤが見えた。

今日からネパール語の個人レッスンを受け始めた。たくさんのネパール人の友人たちと、ネパール語で話してみたいと強く思うようになったからだ。40すぎの酒飲みのおっさんが、夏休みの子供のように、ノートにネパールの「あいうえお」を書き込んでいく。笑える光景だ。
先生は昨晩飲み屋で出会った元学校の教師で、西洋人にも教えている温和な人だ。さてどこまで行けるかな?

部屋に帰ると、いつもいるヤモリが手のひらに乗ってきた。俺は生き物が大好きなのでとても嬉しい。自販機という無生物にさえ愛は通ずるのだから、ヤモリにも俺の愛は届いたのかもしれない。

朝のほんのひとときだけ姿を見せてくれるヒマラヤ。

ベッドからこの眺め。

愛くるしいヤモリちゃん。

お腹をそ〜っとなでなですると、しっぽをチュルチュル動かす。

2014年9月2日火曜日

ババジーとチャンデシュウォリ寺院へ

午後からはラマ・ババジーと遊行へ。
バネパまでバスで行き、30分くらい山側へ歩いていく。 ラマ・ ババジーとはたくさんの寺院を巡っているが、日本の神社やお寺と同じように、永い時間祈りの波動が蓄積した場所は清らかで落ち着ける。

自然の大岩を彫った素晴らしい場所を見つけたが、 ラマ・ ババジーも初めて来たという。そして奥の森の中には、スワミ・アチャリヤ・ババジーが住んでいた。英語が堪能で知的な彼は、西洋人にもメディテーションを教えている。 ラマ・ババジーは スワミ・アチャリヤ・ババジーとの出会いが嬉しいらしく、帰り道ではしきりにまた来ようと言ってご機嫌だった。

賑わうバネパから少し入ると、すぐにのどかな風景が広がる。

歩いていて見つけた古い味のある商店。

チャンデシュウォリ寺院へ
天然の大岩を彫ったブラニルカント神。


ババジーと比べると大きさがわかる。

アチャリヤババジーとラマババジー。

ヒマラヤ

今朝5時に目が覚めて窓の外を見ると、ヒマラヤの頂の連なりが、雲海の遥か上にハッキリと見えた。写真はスマホのものなので画質が悪く申し訳ないが、これから日々乾季に向かってクリアに見えてくるというので、もう少し明るい時間なら、スマホでも綺麗に撮れると思う。

ところで今泊まっている宿、ヒマラヤンハウスは部屋は綺麗だし、温水バスルーム、Wベッド、窓からは朝はヒマラヤ、晩には夜景の眺め、そしてスタッフのサービスもいい。今はオフシーズンだからいつもガラガラ。こんなに長く居るとは思っていなかったが、8月も終わるので一度精算した。オーナーがYou are like familyと言って800Rs(約860円)のところを700Rs(約750円)にディスカウントしてくれるという!しかもまだ長居するなら今日から600Rs(約640円)でいいぞと。

というわけで、ポカラに行こうと思っていたけどもう少しドゥリケルでババジーと遊んでいることになりそうだ。



今日母から届いたメールがなんか嬉しかった。

「 好きなところに好きなだけ滞在する....とっても素晴らしいことですね。今祐介は本当に自分の人生を生きていると思います。お母さんもまたネパールに行きたいですよ。体に気をつけてね。
あまり飲み過ぎないように 。」

実際、今俺は無期限で好きな所を旅している。ネットのおかげでいつでも日本のPCにアクセス出来る。毎日が新しい冒険で食べ物も酒も旨い。荷物は最小限で超コンパクトだが、必要な物は最新最高のものを揃えている。お金の心配も無い。何年か前に夢みていたことが全て叶っている。
そして凄くクリエイティブで本質を解っているプロ達との偶然を超えた出会いにより、懐かし自販機はついに書籍化となった。若い頃からの信念で「好きな事しかしない、そして好きな事を極める」そして自由を求めて生きてきて色々あったが、ありのままでいられる今が最高だ。

雲海の上に聳え立つ白い峰々。山の向こうはチベットだ。

これからだんだん楽しみだ。

もうすぐ1ヶ月になるマイルーム。ベッドからヒマラヤが見えるって贅沢だな。

2014年9月1日月曜日

ローカル食堂巡り

おいしい店に出会うと、ついつい毎日通ってしまいがちだが、新規の店にトライしようと、今日入った店がまた当たり。Lama食堂のバフトゥクパはカレー風味のスパイシーなスープが最高だった。香辛料のブレンドがじょうずだ。汗を垂らして完食。何と60円!

少し散歩して帰りに昨日も来たMomo and Khaja Gharへ。今日はバフモモを食べてみるが、これまた旨い。店によって中のネタが違うがここのは丁寧にミンチにされていて、バフの硬めの肉も食感がとても良くなっている。テーブルに置いてあるスープを自由にかけて食べるのだが、このトマト、大豆、ゴマなどから出来たスープがとても旨い。テーブルにはチャットニ(辛い薬味)もあり、少し加えると更に旨さが広がる。ここもローカル価格でバフトゥクパが40円、バフモモが50円!タマン族の主人は笑顔一杯の好青年で、ここも通ってしまいそう。

今日は夕陽を見ながら、部屋で飲もうとカンチマヤに寄って、米の醸造酒チャンと、チャンを蒸留したロキシーを1リットルずつ買って帰る。2本で180円。米からちゃんと作った本物の酒をペットボトルで量り売りしてくれるのだ。ネパールの豊かな生活を実感する。
で、今飲みながら書いている。
Momo and Khaja Gharのエッグトゥクパ

今日見つけたLama食堂。主人はやはりモンゴロイド系のタマン族。

Lama食堂のバフトゥクパ。コクのあるカレースープが旨い。

Momo and Khaja Gharのバフモモ。皮の厚さもちょうど良い。

Momo and Khaja Gharの気さくな店主。
左のボトルが醸造酒のニンガ(チャン
)右のがロキシー。